分類
組織型分類
腎細胞がんは、がんの細胞や組織の特徴により、いくつかの組織型に分類されます。
造影CT検査の画像所見で組織型の特徴がわかるので、CT検査で主な組織型を判定することもあります。しかし、正確な組織型分類のためには、手術や生検で採取した組織で病理検査を行うことが必要です。
腎細胞がんの主な組織型分類
注)その他の組織型や分類不能(14.2%)を除く
参考:Kanayama H et al. Int J Urol 2015; 22: S1-S7
日本泌尿器科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会 編. 泌尿器科・病理・放射線科 腎癌取扱い規約 第5版. メディカルレビュー社, p63-71, 2020
※ 予後(よご)
病気や治療による医学的な経過の見通し。予後良好とは、病気がよくなる可能性が高いことを示す。
病期分類
病期(ステージ)とはがんの進行の程度により分類したものです。
原発巣(※1)の広がり、がんのリンパ節への転移や遠隔転移の有無をもとに分類されます。
腎細胞がんの病期分類(TNM分類)
日本泌尿器科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会 編.
泌尿器科・病理・放射線科 腎癌取扱い規約 第5版. メディカルレビュー社, p39-42, 2020より作成
※1 原発巣(げんぱつそう)
最初にがんが発生した部位のがん病変。
監修:篠原 信雄 先生
北海道大学大学院医学研究院 腎泌尿器外科学教室 教授
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