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くらしについて知っておきたいポイントは?

仕事や食事など


仕事 1)

がんになったからといって、仕事ができないとは限りません。
まずは、今後の治療スケジュールと仕事を続けられるかの見通しを主治医に確認しましょう。
患者さんによって、「仕事が生きがい」と治療より仕事を優先する方もいれば、闘病に専念する方、また、続けたくても体調が悪くて、休職や退職を選択する方もいます。
有給休暇や休職制度を利用し、治療をしながら仕事を継続できる場合もあります。

経済的な面では、職場の制度や公的助成制度(「傷病手当金」「失業給付」「生活保護」「高額療養費制度」など)が受けられる場合もあります。

まずは情報を整理して、治療と両立できないか考えてみましょう。
 →「高額療養費制度」はこちらもご参照ください

気分転換 1, 2)

病気のために仕事や家事、趣味、ボランティア活動などの社会生活が今までのようにできなくなると、イライラして身体の症状が余計につらく感じられるものです。
体調がよければ外出したり、好きなことをする時間をもったりして気分転換をすることは大切です。

心のつらさがあるときには、家族や友人、医師、看護師、相談支援センターのスタッフにつらい気持ちを打ち明けることで落ち着くことが多いものの、専門家の治療が必要な場合もあります。眠れないなど生活に支障が出ているようなら主治医や看護師に相談し、心の専門家を紹介してもらいましょう。
 →「がんに関するご相談窓口」はこちらもご参照ください

食事や生活上の注意 3, 4)

主治医や薬剤師、栄養士の指導を守って生活しましょう。

抗がん剤等の治療によって気分が悪いときには、食べられる物を食べて、体力が落ちないようにします。
 →「がん治療中の食事の工夫」はこちらもご参照ください 
制限が必要なこともあり、例えば、白血球(好中球)がとても少なくなってしまった場合、生もの等を避けた方がよい場合もあります。

また、感染症予防のため、外出時にはマスクをし、帰宅したら手洗いとうがいをしてください。身体を清潔に保つことや歯磨きも大切です。
ガーデニング(土には細菌が多いため)やペットとのふれあいにも気をつける必要があることもあります。

治療中は、薬の成分と合わない場合や副作用が強く出てしまうことがあるので、サプリメントや市販薬を飲む場合には、主治医、看護師や薬剤師に相談しましょう。

1)中川 恵一 監. 家族が「がん」になったら知っておくべきこと, 2013
2)飛内賢正 監. もっと知ってほしい悪性リンパ腫のこと, 2014
3)飛内賢正 監. 血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, 2015
4)国立がん研究センター中央病院.「生活の工夫カード 白血球が減ったときの食事」[1.8 MB]

妊娠・生殖機能について


事前に医師に相談・情報収集を

治療法の進歩によって、がんを克服される患者さんも増えてきました。しかし、がんの治療内容によっては、女性であれば卵巣機能に、男性であれば精子をつくる機能に影響を与えることがあります。
将来、お子さんをもつことを希望している患者さんは、治療開始前に医師に相談しておきましょう。

「小児・若年がん長期生存者に対する妊孕性のエビデンスと生殖医療ネットワーク構築に関する研究」班.小児・若年がん長期生存者に対する妊孕性のエビデンスと生殖医療ネットワーク構築に関する研究ポータルサイト

監修:照井 康仁 先生
埼玉医科大学病院 血液内科 教授


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