検査・診断
受診のきっかけ
卵巣がんは症状が乏しいため早期発見が難しく、一般的な検診は実施されていません。おなかの張りや下腹部の違和感、トイレが近いなど、気になる症状がつづく場合は、早めに受診しましょう1,2)。
気になる症状があれば、早めに受診しましょう
1.国立がん研究センター がん情報サービス「卵巣がん 基礎知識」(2018年8月時点)
2.日本婦人科腫瘍学会 編. 患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン 第2版. 金原出版, p150, 2016.
がん診断までの流れ3-5)
卵巣は骨盤の深いところにあり、卵巣やその周囲の状況を正確に調べることが難しい臓器です。
そのため、まずは内診や経腟超音波検査を行い、より詳しい検査を行う必要があれば、CT検査やMRI検査を行います。
さらに、血液検査を行い、腫瘍があるときに血液中に増加するタンパク質(腫瘍マーカー)を測定することもあります。
その結果、卵巣がんが疑われる場合、手術により卵巣やその周辺の状況を直接観察したり、摘出した腫瘍を顕微鏡を使って検査して、がんであるかどうかを調べます。
3.日本産科婦人科学会・日本病理学会 編. 卵巣腫瘍・卵管癌・腹膜癌取扱い規約 第1版. 金原出版, p14-20, 2016.
4.日本婦人科腫瘍学会 編. 患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン 第2版. 金原出版, p152, 2016.
5.日本婦人科腫瘍学会 編. 患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン 第2版. 金原出版, p157, 2016.
検査の内容6,7)
卵巣がんの主な検査は以下のようになっています。卵巣がんは術前に行われる検査の他に、術中・術後にも性質や広がりを調べるための検査が行われます。
術前に行われる検査
術中・術後に行われる検査
6.日本産科婦人科学会・日本病理学会 編. 卵巣腫瘍・卵管癌・腹膜癌取扱い規約 第1版. 金原出版, p14-20, 2016.
7.国立がん研究センター がん情報サービス「卵巣がん 検査」(2018年8月時点)
臨床指導:木村 正 先生
大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学教室 教授
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