種類・病期
肺がんの組織型分類1)
肺がんは、採取した組織を顕微鏡で調べる検査(病理検査)の結果によって、主に「腺がん」「扁平上皮がん」「大細胞がん」「小細胞肺がん」の4つの組織型に分類されます。
このうち「腺がん」「扁平上皮がん」「大細胞がん」は「非小細胞肺がん」に分類されます。また、「腺がん」と「大細胞がん」は「非扁平上皮がん」に分類されます2)。
腺がん、扁平上皮がん、小細胞肺がん、大細胞がんの順に多く、腺がんは肺がんの半数以上を占めます。
1)国立がん研究センター がん情報サービス(2024年6月17日閲覧)
https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/about.html
2)日本肺癌学会編.患者さんと家族のための肺がんガイドブック2023年版. p20. 金原出版
肺がんの病期分類3,4)
がんの進行の程度による分類を病期(ステージ)といいます。さまざまな検査結果から決まる病期は治療方針決定の鍵となります。肺がんの病期はⅣ期まであります。
肺がんの病期は、次の3つの要素の組み合わせによって決められています。
- 原発巣がどの程度大きくなり、どこまで広がっているか
- リンパ節への転移があるかどうか
- 離れた臓器への転移があるかどうか
原発巣の⼤きさや広がり、リンパ節への広がり、転移の状況により、IA1、IA2、IA3、IB、ⅡA、ⅡB、ⅢA、ⅢB、ⅢC、ⅣA、ⅣBとさらに細かく分けられます。
3)日本肺癌学会編.患者さんと家族のための肺がんガイドブック2023年版. p81, p84. 金原出版
4)日本肺癌学会編.肺癌取扱い規約 第8版補訂版,金原出版,p3-11,2021
【TNM臨床病期分類】5)
5)日本肺癌学会編:肺癌診療ガイドライン2023年版. 肺癌の分類(2024年6月17日閲覧) https://www.haigan.gr.jp/guideline/2023/1/0/230100000000.html
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