みんなの疑問
まだまだ治療をあきらめたくありません。チャレンジできることはありませんか?
治験(臨床試験)について主治医に相談することも選択肢です。治験にはいくつかの段階がありますが、どのような副作用がどれくらい出るのか、治療効果はあるのかなどは未知数です。治験に参加している病院も極めて少ないため遠方からの参加は難しいかもしれませんが、まずは主治医にご相談ください。
最近よく耳にするがんゲノム医療とは何ですか?
主にがんの組織を用いて、がん細胞の遺伝情報を調べ、遺伝子の変異をもとに患者さん一人ひとりの体質や病状にあわせた治療などを行う医療です。
がん遺伝子パネル検査はどこで受けられますか?
がん遺伝子パネル検査はゲノム医療のひとつで、複数の“がん関連遺伝子”の変異を一度に調べていきます。保険診療としての「がん遺伝子パネル検査」は、がんゲノム医療中核拠点病院・がんゲノム医療拠点病院・がんゲノム医療連携病院で実施しています。
がん遺伝子パネル検査を受けるタイミングは?
保険診療で受けるには※「標準治療が終了もしくは終了見込み」などの条件があります。お薬を2回以上変更しているようであれば主治医にご相談ください。
検査結果は、専門家が集まる「パネル会議(エキスパートパネル)」で、一人ひとりのデータをどのように解釈し、どういう治療法が適しているかを検証していきます。そのため結果が出るまでに時間がかかることもあります。詳しくは主治医にご相談ください。
※保険適用で受けられるのは1回のみです(2023年5月時点)。
検査の結果で、どうなるの?相談先は?
検査で遺伝子変異が見つかった場合、その遺伝子変異に対応したお薬があれば、臨床試験などでそのお薬を使用することを検討できます。遺伝子変異が見つからなかったり、治療につながるお薬が見つからなかったりしても、別の治療法や臨床試験など、提案できることもあるかもしれません。主治医や看護師、がん相談支援センターにご相談ください。セカンドオピニオンの利用も選択肢のひとつです。
日本臨床腫瘍学会(JSMO)・日本癌学会(JCA)・日本癌治療学会(JSCO)が運営するサイト「がんゲノムネット」では、がんゲノム医療に関するさまざまな情報をご覧いただけます。