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仲間からのメッセージ ②

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メッセージ
おひとりさまの心づもり

3年前の5月、標準治療をしてもあと2、3年、治療しなければ半年後には弱り始めると医師に告げられ、そこから死を意識する日々となりました。とはいえ、未来は神のみぞ知る。私くらいの病状だと、覚悟を決めて、いわゆる終活を始める方もいらっしゃるかもしれませんが、私はどうしても他人から示された余命に従うのには抵抗があり、あまり終活はやれていません。少なくとも故郷の老齢の母よりは長生きするつもり。まだやりたいことも多くて、死が未だリアルに感じられないのが正直なところです。

しかし、明日事故に遭うかもしれないのですから、いざというときの準備はしておかねばと思うようにはなりました。ましてや、私はおひとりさまです。看取りや死後のさまざまな手続きを頼める人はいるのか、それは誰なのか。おひとりさまにとって、それは自分がひとりであることを突きつけられる問題で、ときに寂しくもなりますが、考えざるを得ない問題でもあります。

私はいつか火鉢を囲めるカフェを作りたいと思ってきましたが、そこで自分の看取りもお願いしたい思いがあるのは否めません。おひとりさまが増えるであろうこれからの時代、そういう助け合いの場となるカフェがあってもいいと思います。一方で、行政の存在も重要です。自分が動けなくなったときに行政は何をやってくれるのかを動けるうちに調べて準備しておくこと。私は今、要介護2で週2回ヘルパーさんに家事を手伝ってもらっていますが、まだ自転車に乗れるうちに自分で介護保険申請をしておいたことで、必要になったとき、スムーズにサービスが受けられました。

あとは、身の回りを片づけ、身軽になっておくことでしょうか。理想は江戸時代の長屋のシンプルさ。いざというとき、周囲の人に迷惑をかけないための身辺整理が私の早急な課題です。でも、なんと言っても、人との関わりを大切にすること。それが一番大事だと感じています。

Y.N.

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