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カラダのこと

転移した場所によって、 治療法は異なるの?

あなたが望む治療法を、医師と一緒に考えていきましょう。

イラスト

生活を保つためにお薬を使った治療が続きます


再発・転移がんでは基本的にお薬を使った治療が続きます。症状の緩和やQOL(生活の質)*1を保つために放射線療法や手術を追加することもあります。
治療を続けているなかでがん細胞の特徴が変わることがあるため、まず、がん細胞の特徴を検査で再確認します。そのうえで1.今の自分のカラダの状態─閉経の状況、不調を感じるところはないかどうか、2.自分自身の希望(通院回数を少なくしたい、趣味を続けたいなど)を総合的に判断し、お薬を選択していきます。

*1. QOL:Quality of Life(クオリティ・オブ・ライフ)

治療と生活のバランス


治療中は、どうしても「治療」を優先にしがちです。しかし、通院日や投薬スケジュールが生活の中心になると、憂うつな気分になることもあるでしょう。そのようなときには、自分の気持ちを声に出したり、書き出したりしてみませんか?
予定帳には通院予定の他、ご家族やご友人との予定、仕事、趣味などの楽しみを書き入れ、優先順位をつけながら医師と治療計画をたてていきましょう。

セカンドオピニオン


治療法は転移した部位や症状によって選択肢の幅が広く、初期治療とは違った決断の難しさがあります。主治医が提案する治療法とは異なる意見も聞きたいと思ったときは、どのタイミングでもよいのでセカンドオピニオンの希望を伝え相談しましょう。

転移部位別の主な症状と治療法


主な症状
主な症状は痛みです。腰や腰のあたり(腰椎や骨盤)、背中(胸椎)、股関節や太もも(大腿骨)、腕(上腕骨)などに何日も続く痛みや、これまでに経験をしたことがない痛みを感じたときは、骨折につながる可能性があるので、迷わず医師に相談しましょう。



治療法
乳がんのお薬に骨折を予防するお薬を追加したり、放射線療法が行われたりします。骨折を予防するお薬によっては歯茎の腫れや歯の喪失をともなう「がっ骨壊死」が生じることがあります。お口の中を清潔に保つことが重要です。
(「頼るチカラ」内「かかりつけ歯科医」箇所参照)

主な症状
せき、息切れ、ゼーゼーとした呼吸、血痰などが生じます。



治療法
基本的には治療が続きます。乳がんの転移なのか、新しく肺にがんができたのか区別できないときは、肺にあるがんを手術で切除して組織の検査を行うこともあります。

肝臓

主な症状
自覚症状は出にくいですが、食欲不振やだるさ、お腹の圧迫感などの症状が出ます。



治療法
基本的には治療が続きます。血液検査や画像検査で転移が疑われたときは、肝臓に針を刺して組織を採取する「肝生検」が行われることがあります。

主な症状
転移巣の場所によって、頭痛、ふらつき、おう吐、まひ、けいれん、意識障害などが生じます。



治療法
脳での転移部分が限られている場合は手術を行うこともありますが、基本は放射線療法になります。HER2陽性乳がんの場合は、乳がんのお薬による効果が報告されています。

皮膚

主な症状
乳房の皮膚の表面にびらん(ただれ)が生じ、じゅくじゅくしたり、出血が見られたりします。肌着の擦れや痛み、見た目の他、患部が感染をおこすと臭いが生じるため、周囲の人への気遣いなどで精神的にもつらい症状です。洋服に隠れて医師も見逃しがちなので、皮膚の赤みや湿疹に気づいたときは、すぐに伝えるようにしましょう。



治療法
基本的には治療が続きます。皮膚の転移部位の殺菌と臭いの軽減を目的としたお薬を使用することもあります。また、痛みや症状の緩和のために放射線療法を行うこともあります。

〜治療法や療養生活などに関する情報を得る~

一般社団法人日本乳癌学会のサイト

上記学会のサイトでは「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」最新版をご覧いただけます。




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