仲間からのメッセージ ②
私のココロの整え方
小さな幸せを見つけてココロがほっこりする日もあれば、ため息ばかりつく日もある。
笑う、泣く、怒る、楽しむ、悲しむ、迷う、喜ぶ、悩む、落ち着く。
いろいろな感情と向き合いながら、私の日常は続いていく。
心地よいと思えるひとときを大切にしていきたい。
つらすぎて現実を受けとめることがなかなかできず、日々どう過ごせばよいかすらわからなくなっていました。どんどん追い詰められ、このままではよくないと思い、少しでも嬉しいなと感じられる時間を作ってみようと思い立ちました。ときには近くの温泉に行ってみたり、今日の気分で食べたいものを食べ、就寝前はアロマに癒されたりと、身近なところから、自分のココロの赴くままに心地よい時間をとにかく増やしています。ほんの少しずつですが、ココロ穏やかな時間が増えているように思います。
私のストレス解消法は大好きな屋久島に行くことです。私は進行がんと診断されてから「死ぬときに後悔しないためのリスト」というものを作っていますが、リストの中で大きな割合を占めるのは屋久島で登りたい山、やりたいこと、食べたいものです。今年の春は体調が落ち着いていたので、3ヵ月間屋久島に「プチ移住」しました。普段の「訪れる」屋久島とは違った屋久島で「暮らす」を体験でき、とにかく毎日が楽しく、滞在中は病気を忘れて過ごすことができました。また、屋久島に行けるよう治療を頑張らなければと思い毎日過ごしています。
2度めの告知は最初と違う衝撃。再び始まる治療で目指すのが寛解ではなく延命…?あまりに消極的な治療と思えて凹んだ日、残りの人生をカウントダウンするスイッチを押された気がした。
でも、最期の日って何年後?何月何日?その答えは主治医だって明確にはわからない。それに病気になる前から、そんなの知らずに暮らしてた。なら、この先も「私にとっての日常」が続くのは変わらない。誰もが、それぞれの事情を背負っていて、それも皆と同じこと。そう思ったら、平常心を取り戻せた。
ココロやカラダのつらさを同じ再発・転移という立場の仲間と話すこと、思う存分気持ちを吐き出せることが支えになっています。治療法や状況は違っても「うんうん、そうそう!」という共感を得られる喜び、愚痴でも何でも仲間同士で話せることが、治療や不安な未来に前向きに立ち向かえるようになったきっかけでした。信頼できる仲間の存在が再発後の私の元気のもとです。