ココロの気がかり
あなたの気がかりを、周りと共有してみましょう。
ココロが落ち着いているときに
パートナーのこと、子供達のこと、ペットのこと、親のこと、仕事のこと、大切な人達のこと、あなた自身のこれからのこと・・・。いろいろ考え始めると、不安や心配ごとでココロがザワザワしてくることがあるかもしれません。昨日思っていたことが今日には180度変わってしまうなど、その時どきで気持ちだって揺れ動くことでしょう。
あなたのココロの気がかりを、医療者やご家族、あなたが信頼を寄せている人達と共有していきませんか?ココロが落ち着いているときで大丈夫。あなたの気がかりを周りの人達がサポートしていけるよう、今のうちから繰り返し話し合っていきましょう。
一緒に住んでいるご家族であれば、ときには診察に付き添って、現在の病状や治療についての情報をアップデートしましょう。
患者さんの体調の変化は、気にしすぎない程度に気にしておきましょう。
ケアギバーの皆さんもがんばりすぎず「ヘルプ!」を求めるようにしましょう。ご自身の気分転換も大切に。
僕と妻は初発のときは「がんに立ち向かうぞ」と一緒に闘っていた。転移がわかったとき、妻は動揺した。
その妻に僕は動揺した。長い治療が始まり、薬の副作用で妻のココロが壊れてしまうこともある。僕は近寄りがたいから離れて見ている。
そしてタイミングと距離を考えて慎重にチョッカイを出す。妻は時どき「私がいなくなったらどうするの」と僕を脅す。そのことは僕の意識の深いところに沈めている。きっと妻の「僕への感謝の気持ち」はココロのもっと深いところに沈められているのだから。