仲間からのメッセージ ①
私の「生活の知恵や工夫」をシェア!
治療のために生活をするのではなく、生活のために治療をする。
楽しみたいこと・やりたいことを続けていけるよう、私なりの工夫を重ねていく。
倦怠感があるときの私のおすすめは1分ストレッチです。例えばキッチンにいるとき1分だけと決めてかかと上げや両手伸ばしをしています。体力が落ちているときにはしっかり運動すると逆に疲れすぎてしまいます。
カラダを伸ばしたり痛いところをさすったりするだけでも筋肉のストレッチになるし、深呼吸は内臓のストレッチになると聞いて意識が変わりました。1分なら体調が悪くてもできますし、かんたんなリハビリ体操も運動のうち。カラダを動かすことはすべて運動、と思ってからココロの壁がとれました。
お薬の副作用のひとつとしてよく知られている皮膚障害。まさに私はそれに悩まされました。特に足裏は歩くたびに剣山のうえを歩くようで、言葉にできない痛さでした。この痛さをやり過ごすために、友人に勧められた冬用の厚手の靴下を購入。患部には直接薄いスポンジを貼り付け、クッションにしました。靴もオープンなものに替え、できるだけ締め付けがないものを履いていました。それでもなお、痛みは治まらず。結局減薬して最低限のQOL(生活の質)を取り戻しました。やせ我慢はカラダによくないと知った出来事でした。
抗がん剤治療後、職場復帰の際に上司と話し合い、時短の在宅勤務に変更していただきました。その後再発転移・再々発・手術など予定外の治療がスタートしましたが、この勤務形態のおかげで自分の業務は続けることができました。ネット環境があればたとえ入院中でも仕事はできます。時短になった分所得は減りましたが、仕事に関する長期的な不安は減りました。仕事に集中しているときには一時的に治療のことを忘れるので、不安になる時間も短縮されて精神衛生上もよかったと思っています。
私のカラダの副作用は「関節痛」です。伸ばせない、曲げられないときは私好みの理学療法士のリハビリを受け、どんな話も聞いてくれる鍼灸師に訴え、「痛い」という主観をわかろうとしてくれる人に甘えます。私のココロの副作用は「未来を感じられなくなる」ことです。10年後の自分を見失ったとき、未来までの長さを短くします。検査と検査の間が私の安定した未来です。その間に旅行を計画し、お芝居、歌舞伎、文楽、相撲などのチケットを手に入れて実行します。「未来を迎えに行く」ことが私のココロの副作用への対処法です。
〜生活の知恵や経験(エピソード)を共有する〜
乳がん患者さん、特に進行乳がん(AdvancedBreastCancer)の診断を受けた方の生活の知恵や経験(エピソード)を蓄積し、みんなで共有したり、治療や研究に活かしたりすることを目指したサイトです。
職場でのカミングアウト、業務量の調整の工夫、周囲とのコミュニケーションなど、働く世代でがんと診断された方の仕事や生活の知恵を共有し、患者支援や研究に活かすことを目指したサイトです。