Vol.1 紹介ページ
Vol.1の概要
Vol.1
乳がんの再発・転移の診断直後から、初めの薬物療法を受ける方向け
監修:佐治重衡 先生
福島県立医科大学 腫瘍内科学講座 主任教授
監修医のメッセージ
“再発・転移”を耳にしたとき、一瞬の空白のあとにいろいろな感情が湧き上がったと思います。
悲しみ、孤独感、怒りーー、そして、ここから先が見えないことへの不安。
いろいろな感情は簡単にはおさまらないかもしれません。
それでも、今、カラダのなかで何が起きているのか、最適な方法は何なのか、これからの日常生活で大事にしたいことは何なのかーー。
そのようなことを一つひとつ理解することによって先が見えないことへの不安は、少しずつ、やわらいでいくと思います。
この冊子は、再発・転移の診断直後から初めの薬物療法を受ける方に向けて、同じ体験をしてきたがんサバイバーの皆さんの協力により作成されました。これからあなた自身が納得できる治療方法や生活を選択する過程で、この冊子で紹介された知識や他の患者さんの経験は大きな支えになると思います。
そして私達医療者もあなたと一緒に歩いていることも、忘れないでください。
この冊子が、治療と向き合っていく患者さんやそのご家族、ケアギバーの方々の一助になることを願います。
監修:佐治重衡 先生
福島県立医科大学 腫瘍内科学講座 主任教授
for you(仲間からのメッセージ)
治らない病気と共に生きることは不幸なことなのだろうか
治せない病気に向かう医療者は敗北者なのだろうか
何度も繰り返し考え、涙した
告知がつらいのは今が幸せの証し
今の生活が病気で壊されたくないから
今日の続きを明日もみたいから
カラダの声に耳を傾ければ
動いているよ、感じるよ、私のカラダ
少し先の未来は私の手のなかにある
ABCの仲間から寄せられたメッセージをこのマークとニックネームで紹介しています
もくじ
なんで私が?どうして?信じられない…とまどう気持ちでいっぱい
カラダのなかで、いったい何が起きているの?転移ってどういうこと?
日常生活を大事にしながら、治療を受けていきたい
よりよい日常を送るために、つらいことはがまんしない
私のココロの整え方
myチームをつくる。不安なことや心配ごとは、ひとりで抱え込まずに周りからのサポートを受けましょう。
周りにどう伝える?伝えない?〜家族や友人へ〜
周りにどう伝える?伝えない?〜仕事でかかわる人へ〜
お金のことが心配です
*ケアギバー(患者さんを周りで支える人)
制作協力:キャンサー・ソリューションズ株式会社