病期分類
病期分類
がんの進行の程度は、「病期(ステージ)」として分類します。胆道がんでは0期からⅣ期まであり、進行するにつれて数字が大きくなります。
病期を知ることは、治療方針を決めるためにとても重要です。
胆道がんでは、がんが発生した部位(肝内胆管がん、肝門部領域胆管がん、遠位胆管がん、胆のうがん、十二指腸乳頭部がん)ごとに病期分類が決められています。
肝内胆管がんの病期分類※
日本肝癌研究会 編. 臨床・病理 原発性肝癌取扱い規約 第6版補訂版, 金原出版, 2019年, p26より一部改変して転載
※この分類は肝内胆管がんの3類型「腫瘤形成型」「胆管浸潤型」「胆管内発育型」のうち「腫瘤形成型」のみに当てはまる
日本肝癌研究会編「臨床・病理 原発性肝癌取扱い規約 第6版補訂版(2019年)」(金原出版)より作成
肝門部領域胆管がんの病期分類
肝門部領域胆管がんの領域リンパ節:肝門や胆管の周りのリンパ節
UICC日本委員会TNM委員会訳「TNM悪性腫瘍の分類 第8版 日本語版(2017年)」(金原出版)より作成
肝実質:肝臓の中で肝細胞でできている部分
門脈:消化管・膵臓・脾臓・胆のうからの血液を肝臓に運ぶ静脈
肝動脈:肺からの血液を肝臓に送る動脈
遠位胆管がんの病期分類
遠位胆管がんの領域リンパ節:総胆管や膵十二指腸の周りのリンパ節など
UICC日本委員会TNM委員会訳「TNM悪性腫瘍の分類 第8版 日本語版(2017年)」(金原出版)より作成
腹腔動脈:腹部大動脈から分岐し、脾動脈・左胃動脈・肝動脈の3つに分岐するまでの動脈
胆のうがんの病期分類
胆のうがんの領域リンパ節:肝門の周りのリンパ節など
UICC日本委員会TNM委員会訳「TNM悪性腫瘍の分類 第8版 日本語版(2017年)」(金原出版)より作成
門脈:消化管・膵臓・脾臓・胆のうからの血液を肝臓に運ぶ静脈
肝動脈:肺からの血液を肝臓に送る動脈
十二指腸乳頭部がんの病期分類
十二指腸乳頭部がんの領域リンパ節:総胆管の周りのリンパ節など
UICC日本委員会TNM委員会訳「TNM悪性腫瘍の分類 第8版 日本語版(2017年)」(金原出版)より作成
オッディ括約筋:乳頭を開閉させる筋
腹腔動脈:腹部大動脈から分岐し、脾動脈・左胃動脈・肝動脈の3つに分岐するまでの動脈
監修:
古瀬 純司 先生
地方独立行政法人 神奈川県立病院機構
神奈川県立がんセンター 総長
海野 倫明 先生
国立大学法人 東北大学大学院医学系研究科
消化器外科学 教授
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